【高齢者の健康守る】脱水と食欲不振の関連性|知るべき7つのサイン

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【高齢者の健康守る】脱水と食欲不振の関連性|知るべき7つのサイン

利用者様が「食事が進まない」「元気がない」と訴えるとき、その背後で密かに進行しているのが脱水症です。脱水は食欲を奪い、食欲不振はさらに水分摂取量を減らすという負のスパイラルを招きます。本記事では、見逃しがちな小さな変化から命を守るための観察ポイントを解説します。

高齢者が脱水症になりやすいのはなぜ?

1. 脱水症の基本メカニズムを理解する

1-1. 脱水症の定義と種類

低張性脱水と高張性脱水の違い

脱水は、失われる水と電解質のバランスによって2つのタイプに分かれます。高齢者に特に多いのは高張性脱水(水欠乏型)です。加齢により喉の渇きを感じにくくなるため、自覚がないまま重症化しやすいのが特徴です。

1-2. 脱水症が身体に与える影響

体液が減ると循環血液量が減少し、血圧低下や脳血流不足を招きます。また、消化液の分泌が減ることで胃もたれや食欲不振が起こり、さらに栄養・水分状態が悪化するという連鎖を引き起こします。


2. 高齢者が脱水症になりやすい理由とリスク

2-1. 高齢者特有の脱水症リスク

渇きを感じにくい「口渇中枢」の感受性低下

脳のセンサーが鈍くなるため、体内の水が不足しても「喉が渇いた」と感じにくくなります。また、腎機能の低下により水分を体内に留める力が弱まっていることも大きな要因です。

認知症と食事量減少の影響

認知症により「飲む」という行為自体を忘れたり、食事量が減ることで食事由来の水分(1日約1,000mL)が一気に失われるリスクがあります。


3. 脱水症状を見逃さないための7つのサイン

3-1. 脱水症状の「初期サイン」

  • ① 喉の渇きと唇の乾燥: 唇の縦じわや、舌の表面の白濁(舌苔)に注目。
  • ② 立ちくらみや頭痛: 一時的な脳血流不足の兆候です。転倒リスクが極めて高い状態です。
  • ③ 肌の乾燥と弾力の低下: 手の甲をつまんで離し、戻りが遅い(皮膚ツルゴール反応の低下)か確認。

3-2. 脱水症状の「進行サイン」

  • ④ 食欲不振と疲労感: 消化機能が低下し、「食べたくない」という訴えが増えます。
  • ⑤ 血圧低下や意識障害: 返答がちぐはぐになったり、足元がふらつく場合は中等度以上の脱水です。
  • ⑥ 尿の色と量の変化: 濃い黄色の尿や、極端な回数の減少は腎臓の防衛反応です。
  • ⑦ 重症化によるショック状態: 冷汗や頻脈を伴い、生命の危険が迫っている状態です。

4. 脱水症を予防するための具体的な方法

4-1. 日常生活での水分補給のポイント

起床時と食事からの水分摂取

就寝中に失われる約300mLを補うため、起床時の1杯は必須です。また、にんじん(含水率88%)や大根などの高含水食材をメニューに取り入れ、「食べる水分補給」を強化しましょう。

飲水のタイムスケジュール化

「起床」「10時」「昼食」「15時」「夕食」「就寝前」の6回、各100〜150mLを日課にする仕組みが効果的です。

4-2. 高齢者向けの脱水症対策

経口補水液(ORS)とスポーツドリンクの使い分けが重要です。下痢や嘔吐がある場合は、電解質濃度の高い経口補水液を選択し、心不全や腎疾患がある方は医師の指示に基づく量管理を徹底します。


5. 食事と水分補給のバランスを考える

1日に必要な水分の約半分は食事から摂取しています。食欲不振を放置することは脱水を招き、脱水がさらに食欲を奪います。このループを断ち切るために、ゼリーやとろみ付きスープ、フレーバーウォーターなど、五感を刺激する工夫を凝らしましょう。


まとめ:スタッフが取るべき行動フロー

脱水症は「気付き」がすべてです。バイタル測定、尿チェック、皮膚の状態観察を日課にし、異常を感じたら「少量ずつ、こまめな補水」「体位確保(足を上げる)」を即座に行い、医療連携へと繋げましょう。

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