
施設情報
~特養を施設ではなく住まいに、今までと変わらず普通に暮らし続けられる場所に~
「施設に入る」ことは終わりじゃない、施設はどこまで住まいになりうるか。美里ヒルズがあってよかった。皆さんにそう思っていただけるよう、皆で力を合わせて頑張っています。自由な暮らしをお手伝いしたい、その実現に向けて5つの行動指針を掲げています。
- 居心地の良い生活環境の中で、「その人らしく普通に暮らし続けられる」場所を作ります。
- 家族が後ろめたさを感じることなく、「入居させてよかった」と思える場所にします。
- 地域の皆さんが「美里ヒルズがあるから安心して地域で頑張れる」と思える場所にします。
- 自分のことをわかってくれる人にケアされたいと願う人達の「わかってくれる人」になります。
- 働く職員が「やっぱり介護は面白い」と思える場所にします。

施設長:世古口様
クックデリ導入のきっかけ、選んだ理由はありますか?
―冷凍の完調品のおいしさと、ストックできる利点-
複数社の完調品を試食して、ベストなものを選択しようと思っていました。味がよくなった介護食や、大量生産のおかげで価格が下がった商品等。そして検討4社目でクックデリに出会いました。クックデリが初めての冷凍食品でした。冷凍食品の印象は当初よくなかったのですが、おいしくてイメージが変わりました。
冷凍の完調品はストックができ、利用しなかった分はそのまま保管しておけますし、災害時などにも備蓄として使えるので安心です。ストックが貯まったら、バイキングイベントで使い切ったり禁食対応で差し替えに利用したりと、柔軟に活用できるのが決め手のひとつでした。
導入後、入居者様の変化はありましたか?
―食事の支度をする様子を見られることでよい影響があった―
入居者も冷凍食品というネガティブなイメージを持っている方はいました。手作り主義の意識のままでは、おいしく安心な食事を提供し続けるのは難しく結果として満足度が下がります。実際に食べてもらって、そのイメージを払拭し理解を得ていきました。
当施設ではユニットケアを実践し、暮らしの場を意識できる環境を大切にしています。それは、認知症の方々がいかに穏やかに混乱せず安心して過ごせる環境か、ということを意味しています。その中で、食事の支度をしている様子が目の前で見られることも大事です。おいしそうな香りがして、台所でごはんの支度をしているのを見ているとおなかも空く、そういった刺激も大事だと思います。残食はもともと少ない方でしたが、さらに減りましたし、個人に合わせて盛り付けを変える等の配慮もできるようになりました。
完調品を使うということで、入居者の居心地よい生活環境としての価値を高められたと感じます。


施設様にとっての変化はありましたか?
―入居者が穏やかに過ごせることを実感、さらにコスト削減に―
クックデリに切り替える際の職員の印象はよくありませんでした。冷凍食品は粗悪品というイメージも一部ありましたし、新しいものへの抵抗感があったと思います。そこは根気よく説明をして、そもそも冷凍の製造方法が違うことや、今の冷凍食品は格段においしくなっていること理解してもらいました。手作り主義から完調品に切り替えてスムーズに運営できるまで3か月ほどかかりました。
導入1年目は、朝食のみ完調品をユニットで活用するようにしました。わからないものに対する抵抗感を極力なくすことに注力し、これまでのプロセスと差が出ないようにしながら少しずつ変えていきました。最初はオペレーションも変わるので大変という声がありましたが、調理場ですべて準備してユニット別に分けて大皿で運ぶオペレーションよりも、ユニットごとに食事の支度をするようになった時の入居者の様子が変化し、効果を感じてポジティブになってくれました。2年かけて昼食・夕食も完調品に切り替えていき、手間を省くのではなく手間を加えることによって入居者の方々が穏やかに過ごせるすなわち施設全体に良い影響をもたらしました。
コスト面でも経費削減ができ、削減した費用をユニットごとにプラスのアレンジをする余裕が生まれました。また調理スタッフは介護補助スタッフへの配置転換を提案しました。さらに管理栄養士を増員することができ、栄養ケアマネジメントにも力を入れることが可能になってきました。

美里ヒルズ様、ありがとうございました。