【導入事例】美里ヒルズ様|利用者の穏やかな暮らしに欠かせない、目の前で食事の支度をする風景を実現

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【導入事例】美里ヒルズ様|利用者の穏やかな暮らしに欠かせない、目の前で食事の支度をする風景を実現

美里ヒルズ様

https://www.misatohills.jp/
業態 特別養護老人ホーム
法人名 社会福祉法人弘仁会
定員 特養60名、ショートステイ10名、デイ30名

施設情報

~特養を施設ではなく住まいに、今までと変わらず普通に暮らし続けられる場所に~

「施設に入る」ことは終わりじゃない、施設はどこまで住まいになりうるか。美里ヒルズがあってよかった。皆さんにそう思っていただけるよう、皆で力を合わせて頑張っています。自由な暮らしをお手伝いしたい、その実現に向けて5つの行動指針を掲げています。

  • 居心地の良い生活環境の中で、「その人らしく普通に暮らし続けられる」場所を作ります。
  • 家族が後ろめたさを感じることなく、「入居させてよかった」と思える場所にします。
  • 地域の皆さんが「美里ヒルズがあるから安心して地域で頑張れる」と思える場所にします。
  • 自分のことをわかってくれる人にケアされたいと願う人達の「わかってくれる人」になります。
  • 働く職員が「やっぱり介護は面白い」と思える場所にします。

施設長:世古口様

導入前の食事提供はどのようにされていましたか?

―完調品―

自前調理から、2013年に完調品の導入に切り替えました。そこからクックデリに出会うまではクックチル(冷蔵)の完調品を利用していました。

お食事に対する課題はありましたか?

―人手不足解消と無駄のない食事提供を模索―

介護食の導入を検討していましたが、当時は作り方から栄養価計算までノウハウがありませんでした。また、作る人によって味のばらつきが出てしまうことや、人手不足についてもすでに問題になっていました。施設の立地的にも人集めに苦労するエリアだったので、食事を自前調理から給食委託にしたとしても、いずれまわらなくなるだろうと思っていました。
先を見据えて色々と検討し、思い切って完調品に切り替えました。
ただ、クックチルの完調品だったため、期限が短く使いきれずにロスになることも多々ありました。無駄のない活用ができていませんでした。

クックデリ導入のきっかけ、選んだ理由はありますか?

―冷凍の完調品のおいしさと、ストックできる利点-

複数社の完調品を試食して、ベストなものを選択しようと思っていました。味がよくなった介護食や、大量生産のおかげで価格が下がった商品等。そして検討4社目でクックデリに出会いました。クックデリが初めての冷凍食品でした。冷凍食品の印象は当初よくなかったのですが、おいしくてイメージが変わりました。
冷凍の完調品はストックができ、利用しなかった分はそのまま保管しておけますし、災害時などにも備蓄として使えるので安心です。ストックが貯まったら、バイキングイベントで使い切ったり禁食対応で差し替えに利用したりと、柔軟に活用できるのが決め手のひとつでした。

導入後、入居者様の変化はありましたか?

―食事の支度をする様子を見られることでよい影響があった―

入居者も冷凍食品というネガティブなイメージを持っている方はいました。手作り主義の意識のままでは、おいしく安心な食事を提供し続けるのは難しく結果として満足度が下がります。実際に食べてもらって、そのイメージを払拭し理解を得ていきました。
当施設ではユニットケアを実践し、暮らしの場を意識できる環境を大切にしています。それは、認知症の方々がいかに穏やかに混乱せず安心して過ごせる環境か、ということを意味しています。その中で、食事の支度をしている様子が目の前で見られることも大事です。おいしそうな香りがして、台所でごはんの支度をしているのを見ているとおなかも空く、そういった刺激も大事だと思います。残食はもともと少ない方でしたが、さらに減りましたし、個人に合わせて盛り付けを変える等の配慮もできるようになりました。
完調品を使うということで、入居者の居心地よい生活環境としての価値を高められたと感じます。

施設様にとっての変化はありましたか?

―入居者が穏やかに過ごせることを実感、さらにコスト削減に―

クックデリに切り替える際の職員の印象はよくありませんでした。冷凍食品は粗悪品というイメージも一部ありましたし、新しいものへの抵抗感があったと思います。そこは根気よく説明をして、そもそも冷凍の製造方法が違うことや、今の冷凍食品は格段においしくなっていること理解してもらいました。手作り主義から完調品に切り替えてスムーズに運営できるまで3か月ほどかかりました。

導入1年目は、朝食のみ完調品をユニットで活用するようにしました。わからないものに対する抵抗感を極力なくすことに注力し、これまでのプロセスと差が出ないようにしながら少しずつ変えていきました。最初はオペレーションも変わるので大変という声がありましたが、調理場ですべて準備してユニット別に分けて大皿で運ぶオペレーションよりも、ユニットごとに食事の支度をするようになった時の入居者の様子が変化し、効果を感じてポジティブになってくれました。2年かけて昼食・夕食も完調品に切り替えていき、手間を省くのではなく手間を加えることによって入居者の方々が穏やかに過ごせるすなわち施設全体に良い影響をもたらしました。

コスト面でも経費削減ができ、削減した費用をユニットごとにプラスのアレンジをする余裕が生まれました。また調理スタッフは介護補助スタッフへの配置転換を提案しました。さらに管理栄養士を増員することができ、栄養ケアマネジメントにも力を入れることが可能になってきました。

最後に、クックデリのおすすめポイントがあれば教えてください

冷凍だからこそ、味がよいままストックができるところです。見た目や食感のよさは他社との差を感じます。特に揚げ物はすごいですね。冷凍を温めたとは思えないクオリティです。
価格設定や献立の種類も豊富で選択肢が多く、柔軟に対応してくれるところがよいです。
当施設はユニットリーダー研修実地研修施設になっています。施設を住まいにするユニットケアについて深く考える中で、食事の在り方も重要です。自由な暮らしには自由な食事の場が必要であります。そんな入居者の暮らしに合わせる介護を続けられるようこれからも活動していきたいと思います。

美里ヒルズ様、ありがとうございました。

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